さゆり | 紫の経歴書

さゆり

この週末は、ハリウッドで映画化されるのが決定する前から興味があった、

 アーサー・ゴールデンの 『さゆり』(上下〉 を読んだ。

お話は、

貧しい漁村生まれの娘「千代」が祇園の芸妓置屋に売られて、

一旦は芸妓になる道を断たれるが、

生涯あこがれる男性と出会ってからは心を入れ替えたり、

姉芸妓の協力もあって、一人前の芸妓になっていくという内容。


有吉 佐和子の香華

瀬戸内 晴美の女徳 (元芸妓の高岡智照尼がモデル)
と比べると、
芸妓さんが主人公の話としてはきれい過ぎる気もするけど、
すごくうまく訳されているのと、
著者がアメリカの人なのに日本の花柳界の事が丁寧に書かれていて、

最初から翻訳されている本ということを忘れる位すんなり読めたし、

いじめがあったりしてドラマの「おしん」みたいに、

この次はどうなるんだろう?って話に引き込まれた。


ちょっと昼ドラorNHK連続テレビ的要素があるので、

そういうのが好きな人にはおすすめかも。